あまちゃん第一話 感想
「線路が開通すること」が地方にとってというか、
日本にとって、即、成長とか繁栄とかを意味した時代があったらしい。
遠いどこかと線路で繋がることは、自分の憧れの世界が、
単なるパラレルワールドではなくて、どこかギリギリの接点で
今の自分がいるところと地続きなのかもしれない…くらいのリアリティはもたらすのかもしれない。
鉄道というか、三陸鉄道が持っている意味性が端的に紹介された回だなあと思いました。
このドラマが放送されたときは13年だから、11年に起きたことを視聴者は知ってるわけで、これはドキドキチクチクするよ、そりゃ。
「海見てきな」と15分の放送の中で、唯一晴れやかな顔をする晴子。
ほとんどセリフがない、不安そうな演技が続く中、
鄙びた路地を抜け海を見つけおでこ全開にして走るアキちゃん。
彼女たちにとって誇りとか居場所とか拠り所とは何かを匂わせる、
解放感あるくだりでした。
あと、オープニングテーマ。間抜けなイントロ、徐々に高揚していく展開、
身体がどうしたって動くようなリズム! 最高な曲だね! 通して初めて聴いた。